Star Gold スターゴールド

ADDICT CLOTHES と海外展開をサポート


株式会社アディクトクローズ 代表取締役 石嶋 聡さん(Satoshi Ishijima)



——まずは御社のご紹介からお願いします。

「ライダースのヴィンテージショップから始まり、突き詰めていくうちに自分のブランドを作りたくなってきまして、オープンからちょうど10年経った頃にヴィンテージショップからメーカーにシフトしました。イギリスの古いオートバイの輸入整備販売もやっておりまして、今は趣味と実益を兼ねています」



——スターゴールドとの出会いは?

「薬師寺さんは覚えていないかもしれませんが、最初にお会いしたのは、このお店でした。うちと取引をしている台湾のリテーラーが、なぜかここを待ち合わせ場所にしていて、そのお相手が薬師寺さんだったんです。その時は軽く挨拶をさせていただいて終わったのですが、その後の展示会で何度か顔を合わせるたびにお話をさせていただいて」




——そこからスターゴールドに仕事を依頼するようになった経緯を教えてください。

「うちと同じような規模のショップを経営している知り合いがいまして、その人があまりにバタバタしていて大変そうな時期があったのですが、久し振りに会った時に、彼の表情が良くなっていたんです。理由を聞くと、社内でやっていたことの一部を薬師寺さんにお願いしたところ、自分のやるべきことに集中できるようになった、と。僕もちょうど忙しくなってきた時期でしたので、だったらうちもお願いしようと思ったのがキッカケです。お願いして1年が経ちましたが、僕も1年前よりは、まともな表情をしていると思います(笑)。それと、海外のビジネスをもう少し拡大したいという思いもありました。うちの場合、主な商品がレザージャケットやレザーブーツと高価格なこともあり、興味がある人は自分から商品の情報をとりにきてくださるのですが、興味がない人にはなかなか見てもらえません。海外の展示会にお金をかけて行ったにも関わらず、体感できる収穫がなかったということもありましたし、一方で、その間にインスタグラムのDMで取引の連絡がきたり、こちらがアピールしなくてもリテーラー側から自然に連絡がきていたんです。でも、それが一度止まった瞬間がありまして。このやり方でいくと、このまま止まってしまうのではないかと思い、薬師寺さんにお願いしてみようということになりました」





——具体的に依頼したことは?

「海外のバイヤーとのやりとりですね。商品の発送や支払いの手配など、今はうちでは一切やっていなくて、薬師寺さんに全てお任せしています。商品のデータ(ラインシート/商品の写真やデザイン画、価格、素材など、商品の情報を記入した資料)をクライアントにお渡ししてオーダーをとる作業もお願いしていて、そのデータ作成も、ある程度は一緒にやっていただいています。モノ作り系の会社やブランドは、商品を作る力はあっても商品を売るためのデータ作りがすごく弱いんです。うちも同じでして、それまでは絵型と自分たちで撮った写真でなんとかやれていたのですが、薬師寺さんにお願いするようになってからはデータがガラッと良くなり、ネクストステップへ行けたと思います。例えるなら、スーパーファミコンからプレイステーションへ変わったくらい(笑)。そこが一番大きいかもしれません」






——バイヤーさんの反応も変わりましたか?

「薬師寺さんにお願いして資料を変えたのが去年の4月頃で、反応を直接見たわけではないのですが、すごく見やすくなったという話はバイヤーさんから聞きます。まだ1年なので劇的に数字が伸びたということはありませんが、新しいところからオーダーもいただけましたし。僕らのように40代や50代でアパレルをやっている人って、基本的に遅れていると思うんです。先程も言いましたが、商品がカッコいいのは当たり前で、それを紹介したり伝えていく手段のない人が圧倒的に多い。うちのメーカーも、商品力なり、とんがったところだけでお客様に注目していただける1周目が終わって、次の2周目は、とんがったところを残しつつ、もっとほかのことを意識していかないと伝わっていかないと思っています」






——仕事のしやすさはいかがですか?

「柔らかい人柄ですし、いいと思いますよ。その時の状況やコンディションによって変わる人もいると思いますが、薬師寺さんはそれが基本的にはありませんので。一番嬉しいのはレスが早いことで、気になることがあって連絡をとらせていただくと、夜でも基本的にはすぐに返してくださいます。あとは右脳と左脳の話で言うと、モノ作り系の僕たちは右脳が強くて左脳が弱いので、打ち合わせはいつも多めに時間をいただいて、めちゃくちゃ質問させていただきます。うちみたいに小さいメーカーにいると、自分の感覚がどの辺りにいるのか分からなくなるんですよね。自分はすごく商業的なのか、そうではないのか、どちらに比重を置くとバランスがいいのか、自分の主観でしか判断できません。だけど薬師寺さんは、うちよりももっと売れている海外のクライアントともやり取りをされているので、自分個人のこともそうですし、会社なり、ブランドの位置や、バランスを聞くこともあります。あとは、海外からの見え方ですよね。海外の人は断片的にしかうちの情報が取れないので、そういった人に届けるには、どんなラインシートを作ればいいのか、彼が直接関わっていないところもアドバイスをいただいています。僕が分からなかったことを教えてくださるので得るものがたくさんありますし、最初の頃はミーティングが楽しかったですから(笑)」






——俯瞰で見てくれるところがいいのでしょうか?

「そうだと思います。中にいる人間は絶対に俯瞰で見られないので。ある程度の年月が経って、ある程度の規模になってくると発展性がなくなるので、俯瞰の視点が必要だと思いますね。その点、うちはちょうど10年経って、そういう時期にきているのだと思います」








——ほかにお願いしていることはありますか?

「動画の撮影、編集と、それを海外のディーラーに見せていただいたり、最近はYouTubeに上げてもらったりもしました。あとはインスタですね。インスタにはショップ機能など細かい設定があるのですが、そのほとんどの設定を薬師寺さんにお願いしました。もともとは自分でやっていたのですが、ショップやブランドごとにアカウントを分けているうちに訳が分からなくなってしまって、薬師寺さんにサポートをお願いしたことで全部解決できました。インスタのテイスト的なアドバイスも、会話の中に少しですが出てきますね」






——では今後、期待することを教えてください。

「お願いしてまだ1年ですが、先程のラインシートの件や、自分の中の考え方の変化などがこの1年で加速して、セールス以外のところにも確実に作用しています。ブランドが2周目の周期に入って、3周、4周していくうちに今より良くなっていくと思いますので、その時に海外のリテーラーの数がどうなっているかが楽しみではありますね」





Message

「そんなにうちのブランドのことを知らなくても回ってくんだなという感覚ではありますが(笑)、

もっと知ってくれたら、もっといいのではないかなとは思います。でも、本質はそこではないんですよね。例えばうちの商品がすごく好きだからセールスをしたいという人がいたとして、そうすると『好きだから買ってよ』という話になってしまいます。それだと上手くいかないと思うので、薬師寺さんのように違うプロセスがあるのがいいのでしょうね」